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2025/7/7

【Packaging】NSK富山、サクラパックスと大形軸受用の梱包箱を共同開発。木箱の側面に強化段ボールを採用、CO2排出量を46%削減

 日本精工(NSK)のグループ会社であるNSK富山は、サクラパックスと新しい梱包箱を共同開発した。
 新開発した梱包箱は、箱の側面にリサイクル可能な強化段ボール「TRI-WALL PAK(R)」を採用。側面部の素材を木材から強化段ボールに切り換えることで、大幅な軽量化、開梱・解体・廃却のしやすさに加え、ライフサイクルCO2排出量を従来比46%削減できる(NSKおよびサクラパックス社共同調べ、従来利用していた木箱との対比)。順次、NSK富山の主力製品である大形軸受の梱包に使用を開始し、今後、NSK他工場にも展開予定。

今回新たに開発した梱包箱 (例)
サイズ:縦 730mm×横730mm×高さ778mm
重量および素材:上部4.8kg(合板)、側部4.1kg(強化段ボール)、下部10.7kg(合板)
新梱包箱を使用予定のNSK富山の大形軸受(例)
外径600mm~950mmまで、幅800mm以下、重量600kg以下について新梱包箱を利用予定。

開発の背景
(1)概要
 NSKグループでは、持続可能な社会の実現に向けて、カーボンニュートラルをはじめ、さまざまな取り組みを推進している。物流分野においても、梱包材の削減や再利用、輸送の効率化などに取り組んでいる。今回、大形軸受用の梱包箱のライフサイクル(製造・使用・廃棄)に注目し、顧客の要望であった取り扱い性の改善と、環境負荷の大幅低減を両立させた。
(2)詳細
 NSK富山の主力製品である大形軸受の輸送・保管のための梱包には、その重量から高い耐久性が求められ、従来から木箱を利用してきた。一方で、木箱そのものも重いことに加え、またリユース・リサイクルが困難な特性もあり、CO2および廃棄物低減などの観点で課題があった。また顧客から、木箱の解体に手間がかかるなどの要望もあり、NSK富山と同じく、富山県に本社を構える段ボール製品総合メーカーであるサクラパックス社と、環境負荷低減と解体容易性の向上を目指して協議と検証を重ねてきた。その結果、側面の強化段ボール化であれば強度に支障がないことを確認できたため、この度の共同開発に至った。

新たに開発した梱包箱の概要と特長
(1)梱包材としての軽量化とライフサイクルCO2排出量を大幅に低減
1.木箱の側面部分にリサイクル可能な強化段ボールを採用。産業廃棄物量・廃却コストを低減。

今回開発した梱包箱側面に採用した強化段ボールの構造(例)

2. 製造時に必要な釘の使用量と電力消費量も低減。
⇒1.、2.により、梱包材として軽量化を実現(従来比42%低減)。また原材料の調達から、顧客による廃棄に至るまでのライフサイクル全体で、CO2排出量を従来比46%削減。(下図)

CFP試算結果(NSKおよびサクラパックス社共同調べ)
3 試算条件 梱包箱サイズ:縦880mm×横880mm×高さ328mm

(2)顧客における開梱・解体時の取り扱い性を改善
1.同側面は底板から簡単に分離が可能、製品の取り出しや解体も容易

開梱時の様子(底板から側面を分離する際の様子)

2.従来同等の荷役作業にも対応(フォークリフトによる差し込み、吊り作業にも対応可能な設計)。

切欠き構造により吊り作業にも対応可能

※本梱包箱の取り扱い時の注意:大形軸受は重量物であるため、安全確保の観点から、保管時の段積み数を最大2段までとしている。

今後の展開
 NSK富山の主力製品である大形軸受などの梱包に使用を開始し、今後、NSK他工場にも展開予定。

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