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2024/10/23
【Packaging】TOPPAN、レンジ調理後そのまま皿として使用可能な冷蔵・冷凍食品向け電子レンジ調理対応パウチ「いただき紙トレー」開発
TOPPANは、このたび家庭用冷蔵・冷凍食向けに、レンジ調理後そのまま皿として使用可能な新型パウチ「いただき紙トレー(TM)」を開発した。この製品は、蓋材(フィルム製)と底材(フィルム・紙製)の2パーツからなる平パウチで、レンジ加熱時にかかる内部の圧力上昇により底材が器のように成形され、蓋材を剥がすだけで食器に移し替えることなくそのまま加熱した食品が食べられる。食後、皿として使った底材は紙ごみとして廃棄可能。食品メーカー向けに2024年10月よりサンプル提供を開始する。
なお、同サンプルは2024年10月23日~25日まで開催中の「TOKYO PACK 2024-2024東京国際包装展-」(会場:東京ビッグサイト)のTOPPANブース(東ホール・小間番号2U09)にて展示される。
開発の背景
地球規模での環境変化や、グローバル化・デジタル技術の進展などが、人々の生活や企業活動に大きな変化をもたらしている。また、共働き世帯や単身世帯の増加を背景に、レンジ対応パッケージの需要は拡大傾向にある。そのような中、TOPPANは「SX(Sustainable Transformation)」と「DX(Digital Transformation)」によって、ワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーとして、事業活動を推進し、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS(TM)」のもと、顧客のバリューチェーンに沿った提案を行っている。
国内の家庭用冷凍食品生産量は増加傾向にある※1。調理時間短縮ニーズの高まりに加え、「即食」「ストック」ニーズ、更には食品ロス削減の観点からコンビニ各社は冷蔵・冷凍食品売場面積拡大や独自の商品開発に力を入れており今後も伸長が予想される。電子レンジ調理については、湯煎調理に比べて取り扱いやすさや、調理時間が短くなることによる調理時のCO2排出量の削減が期待されており、TOPPANでは数多くの電子レンジ対応パッケージを開発している。今回、「いただき紙トレー(TM)」の開発により、家庭用冷蔵・冷凍食品向け電子レンジ調理パッケージのバリエーションを増やした。
「いただき紙トレー(TM)」の特長
(1)電子レンジ加熱により底材が器のように成形され、食器への移し替えが不要
蓋材と底材の2パーツからなる平パウチで、レンジ加熱時の内圧応力により底材が器のように成形され、蓋材を剥がすだけで食器に移し替えることなくそのまま食品が食べられる。
(2)開封せずに電子レンジ加熱ができる蒸気抜き機能付き
サイドシール部に蒸気口が設けられており、開封せずに電子レンジ加熱ができる蒸気抜き機能ついているので、加熱調理時前に開封する必要がない。
今後の目標
TOPPANは「いただき紙トレー(TM)」を食品メーカー向けに提供し、2026年までに2億円の売上を目指す。
※1 出典:富士経済「2024年食品マーケティング便覧NO.2
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