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2025/4/1

【Packaging】TOPPAN、再生材使用比率約30%を実現したスタンディングパウチが初採用

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは、2023年9月に開発したシーラント用リサイクルポリエチレンフィルムとリサイクルPETフィルムとを組み合わせることで、パウチに使用するフィルム全体の再生材使用比率約30%を実現※1した。

 同製品は、ヴィークレアの新製品「&Cream セラムシャンプー モイスト/スムース 詰め替え」での採用が決定し、2025年4月1日(火)から販売開始した。この製品は、ヴィークレア社の従来製品と比較して、包材のライフサイクル全体でのCO2排出量を約7%削減※2できる見込み。

ヴィークレア「&Cream セラムシャンプー モイスト/スムース 詰め替え」

■ 背景

 日本政府が提唱するプラスチック資源循環戦略では、プラスチック資源について、2025年までにリユース・リサイクル可能な材質構成に置き換えること、2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクルすること、プラスチック資源の再生利用を倍増することなどのマイルストーンが策定され、リユース・リサイクルの推進は喫緊の社会課題となっている。また、官民一体で行うCLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)※3では、海洋プラスチックごみの問題解決に向け、容器包装プラスチックへの再生材使用率を2030年までに30%とするマイルストーン「Circular 30 by 30」を設定している。

 ヴィークレアは、新ブランド「&Cream」で製品の容器に環境配慮素材を用いる初の試みを実施。「&Cream」は『使うことで、あなたも地球も美しく』というコンセプトのもと、人と地球にやさしいブランドを目指し、環境に配慮した取り組みを行っている。製品本体だけでなく、詰め替えパウチにも環境に配慮した素材を使用しました。1アイテムで手軽に美しい髪へ導くオールインワンヘアケアのクリームシャンプーは節水にもつながり、商品を使用しながら環境保全に関わっていく仕組みづくりに努めている。

 TOPPANは、2021年5月に公表した中期経営計画において、「DX(Digital Transformation)」と「SX(Sustainable Transformation)」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を図るとし、重点施策の1つとして「環境対応」への取り組みを掲げている。再生材の活用を促進するために、パッケージの主要素材で再生材活用の取り組みを進めています。

■ 再生材活用スタンディングパウチの特長

・再生材フィルム活用による再生材比率向上の取り組み
 TOPPANは軟包装における主要素材である、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、NY(ナイロン)、PET(ポリエステル)などの再生材フィルムを積極的に活用する取り組みを推進しています。今回は、シーラント用リサイクルポリエチレンフィルムとメカニカルリサイクルPETフィルムを組み合わせることで、再生材比率約30%のスタンディングパウチを実現した。

・シーラント用リサイクルポリエチレンフィルムの特長
 フィルムメーカーで製造時に発生する端材をTOPPANで再生ペレットに変換し、フィルムメーカーでシーラント用リサイクルポリエチレンフィルムに製膜する。食品や医療医薬品用途の製品を生産している衛生性が担保されたTOPPANの工場に、再生樹脂化の専用検証設備を導入し、製造技術、生産方法を確立。フィルムメーカーとの連携により、リサイクル原料(端材)を厳密に管理した、再生樹脂を活用したフィルム。

 今回使用したシーラント用リサイクルポリエチレンフィルムの再生材比率は16%※4となる。また従来品と比べ、フィルムとして約11%のCO₂排出量削減※5が可能。

■ 今後の展開

 多層構成フィルム容器のなかでも、シーラント(ポリエチレン)の重量比率の高い詰替えパウチなど、日用品業界を中心に拡販を開始します。その後食品業界等へ展開し、関連受注も含めて2025年度に50億円の売り上げを目指す。

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