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2025/3/5

【Packaging】TOPPAN、J-オイルミルズ、コアレックス信栄、食用油の紙パックのリサイクルシステムを構築。全国初、資源ごみとしての行政回収を静岡県裾野市で開始

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANJ-オイルミルズコアレックス信栄の3社は、使用済みの食用油の紙パックをリサイクルするシステムを構築した。2025年4月1日より、使用済みの食用油の紙パックを資源ごみとして全国初の行政回収を静岡県裾野市で開始する。

リサイクルスキームのイメージ図

 牛乳パックや一部の酒パック等は「洗って、開いて、乾かして」回収BOXに入れることで資源ごみとしてリサイクルが可能。一方、食用油の紙パックの場合、生活者が十分に洗って油を取り除くことは、排水への影響から推奨されていないうえ、作業負荷も大きく、牛乳パック等と同様のリサイクルルートに乗せることは困難であることから、これまで自治体による行政回収では一般的に可燃ごみとして扱われている。
 今回、TOPPANとJ-オイルミルズにて食用油の紙パックのリサイクル適性検証を実施し、古紙リサイクル技術に強みを持つコアレックス信栄と連携することにより、「使いきって、たたんで、キャップをして」※1資源ごみに出すことで食用油の紙パックのリサイクルが可能となった。紙資源の回収に積極的に取り組む裾野市において、2025年4月1日より、食用油の紙パックを資源ごみの対象としての回収が開始される。※2
 今後は裾野市同様の協力自治体を拡大していくことで、食用油など幅広い液体用途で使用されている紙容器リサイクルの可能性を高め、循環型社会の形成に貢献していく。
本事業の背景
 持続可能な社会の実現に向けて、世界的にプラスチックごみ対策や地球温暖化対策が活発になるなか、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっている。紙容器は石油化学原料由来であるプラスチック使用量の削減やCO2排出量の削減に繋げることもできることから、数多くの製品に採用されている。
 しかし、これら紙容器のリサイクルについては、牛乳パックや一部の酒パックなどはすでにスキームが確立し回収が進んでいるが、残内容物の洗浄に手間のかかる食用油の紙パックリサイクルは進んでいなかった。
 J-オイルミルズは、TOPPANの液体用紙容器「EP-PAK」を採用して、JOIL「AJINOMOTO さらさら(R)キャノーラ油」などの発売を2021年8月より開始し、「スマートグリーンパック(R)」シリーズとして商品ラインナップを拡大するなど、自社製品を通じた環境対応を積極的に推進している。
 今回、裾野市はコアレックス信栄と紙のリサイクルに関する協定を締結し、TOPPANとJ-オイルミルズがリサイクル適性検証を実施した食用油の紙パックを資源ごみの行政回収の対象として追加し、トイレットペーパーへのリサイクルを行う。また、生活者への排出方法の告知や啓発などの「環境コミュニケーション」を通して、食用油等の紙パックも貴重な紙資源として有効にリサイクルされることを生活者に伝え、生活者のリサイクル意識の向上を図ることで、幅広い液体用途で使用されている紙容器のリサイクルのさらなる社会実装を推進する。
3社の役割
コアレックス信栄:
 ・回収した使用済み食用油の紙パックの再資源化
 ・ミックスペーパーのリサイクルに係る市民等への普及啓発の協力
J-オイルミルズ:
 ・リサイクル適性評価への協力
 ・リサイクル啓発活動の実施
TOPPAN:
 ・食用油の紙パックのリサイクル適性の評価・実証試験の実施
 ・リサイクルスキーム企画
 ・J-オイルミルズと連携し、リサイクル啓発活動などの実施
今後の目標
 3社は共同で裾野市同様に協力自治体を拡大していくことで、食用油など幅広い液体用途で使用されている紙容器リサイクルの可能性を高め、循環型社会の形成に貢献していく。

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