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2025/10/2
【People】メルクグループ経営執行委員会 会長 兼CEOに2026年5月1日付でカイ・ベックマン氏が就任
2025年9月25日、世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業であるMerck(以下、メルク)は、主要株主E.Merck KG の経営委員会の決定により、カイ・ベックマン氏がメルクの次期経営執行委員会会長兼 CEOに任命されたことを発表した。ベックマンは2026年5月1日付で就任する。また、2025年9月25日付でメルクグループ副CEOに就任し、後任が発表されるまでの間、現職であるエレクトロニクス部門CEOを兼任する。
ベレン・ガリーホ氏は、メルクにおける15年間の在職期間中、6年間にわたりヘルスケア部門CEOとして、また2021年からは経営執行委員会委員長兼CEOとしてメルクをリードしてきた。その間、新型コロナウイルス禍や地政学的な緊張の高まりの中でも成功裏に会社を率い、本業の成長を牽引しながらSpringWorks買収やサーフェスソリューションズ事業売却などの事業ポートフォリオの強化を通じて、持続可能な成長を推進してきた。また、スキル重視による組織強化にも貢献した。 ヘルスケア部門CEOとしては、特に中国において前例のないビジネス改革を遂行し、メルクのヘルスケア・ビジネスを大きく飛躍させた。さらに、複数の事業売却をリードし、ヘルスケア・ポートフォリオの合理化と持続可能な成長の基盤を築いた。
E. Merck KGの経営委員会会長であるヨハネス・バイユー氏は次のように述べている。
「変革と波乱の時期を成功裏に乗り越え、メルクを成長路線に回帰させたガリーホに感謝します。ガリーホは、メルクを世界的なサイエンスとテクノロジー企業へと進化させ、ハイインパクトカルチャーの企業文化を育み、未来に備えたチームへと導きました。また、彼女の卓越したリーダーシップの下で、メルクはライフサイエンス、ヘルスケア、エレクトロニクスの分野での地位を強化、イノベーションを推進し、世界中の多くの患者さんやお客様にインパクトをもたらしました。彼女のメルクの価値観とビジョンへの揺るぎないコミットメントと、困難を乗り越える高い能力によって、会社の持続的な成功のための強固な基盤を築くことができました。ベックマンは、メルクの経営執行委員会会長を引き継ぐにふさわしいリーダーです。彼は、メルクのグローバルビジネスと患者さんやお客様のニーズを深く理解し、また会社成長の次のステージに進むために不可欠な変革を可能にする高い専門性を備えています。彼のテクノロジーへの情熱とビジョンは、患者さん、お客様、そして社会全体のニーズに応えるインパクトをもたらすでしょう。メルクは、ガリーホとベックマンの長年の協力と信頼のもとで円滑な業務移行と企業経営の継続性を確保します」
ベックマン氏は2011年からメルクグループの経営執行委員会委員を務めており、2017年からはパフォーマンスマテリアルズ・ビジネスの責任者としてエレクトロニクス分野の変革をリードしてきた。同部門は現在、エレクトロニクス・ビジネスとして、グローバルな半導体産業を支える重要なエコシステムプレイヤーとしての役割を果たしている。現職以前は、経営執行委員会のチーフアドミニストレーションオフィサー(CAO)として、HR(人事)、IT、メルクのダルムシュタット本社(ドイツ)の責任者を務めた。 1989年のメルク入社以来、シンガポール、マレーシア両支社のマネージングディレクター、チーフインフォメーションオフィサー(CIO)なども歴任している。メルクのほか、ドイツのブンデスドゥルケイグループの監査役会議長、ドイツ雇用者連名(BDA)の副議長としても活動している。また、2017年~2024年までドイツ化学雇用者協会連盟(BAVC)のリーダーも務めた。
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