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2025/12/24

【PO事業】住友化学のPP・LLDPE事業、三井化学、出光興産の合弁会社であるプライムポリマーへ統合

 三井化学出光興産および住友化学は、2025年9月10日付けで公表した通り、国内におけるポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のポリオレフィン(PO)事業の競争力強化を目的に、三井化学と出光興産の合弁会社であるプライムポリマーが行うPO事業と、住友化学の国内のPP事業およびLLDPE※1事業の統合(以下「本事業統
合」)について基本合意し、統合詳細の検討を重ねた結果、このたび、本事業統合に関する事業統合契約および合弁契約を締結した。なお、本事業統合は、競争法その他の法令等に基づき必要なクリアランス・許認可等の取得が完了することが前提となる。

景と目的

 国内における合成樹脂需要の約5割を占めるPOは、自動車、電子材料、医療機器などの多岐にわたる用途に使用される素材であり、国内産業にとって欠かすことのできない製品。また、1990年代以降、国内POメーカーは統廃合を進めてきたものの、供給過多という課題は依然として解消されていない。人口減少や生活習慣の変化による内需の縮小により、国産 PO の需要は今後更に減少する見込み。
 プライムポリマーは 2005 年に三井化学と出光興産の合弁会社として設立されて以降、PP、PE(LLDPE、HDPE※2)を主な製品とし、国内の PO 業界をけん引してきた。プライムポリマーと住友化学は、それぞれ京葉地域に拠点を持つことに加え、環境負荷低減技術の開発においても、大きなシナジーが期待できることから、住友化学のPPとLLDPEの事業をプライムポリマーに統合することは、国内のPO事業強化のみならず輸入品に対する水際競争力につながるという認識を共有している。
 本事業統合により、三井化学、出光興産、住友化学の3社協力のもと80億円/年以上の合理化を目標として生産体制等を最適化し、強靭でエッセンシャルな企業体としての競争力を一層強化する。さらに、高機能かつ環境配慮型製品の開発力を高めることで、持続可能なグリーンケミカル事業の実現に向けた取り組みを加速していく。
※1 直鎖状低密度ポリエチレン(Linear Low-Density Polyethylene)
※2 高密度ポリエチレン(High-Density Polyethylene)

事業統合の方式
 本事業統合契約において、住友化学とプライムポリマーは、両社のPO事業のうち、住友化学については国内のPP事業およびLLDPE事業を、プライムポリマーへの事業統合の対象とすることで合意している。
 また、可及的速やかに本事業統合を実現するため、統合の方式について、住友化学がプライムポリマーに対して、二段階の吸収分割(以下、第一段階の吸収分割を「吸収分割①」、第二段階の吸収分割を「吸収分割②」)により本対象事業を譲り渡し、吸収分割①の対価としてプライムポリマーの持分比率20%に相当する株式を取得すること、その結果、プライムポリマーは、三井化学が 52%、出光興産が 28%、住友化学が 20%の割合でそれぞれ出資する合弁会社となることを合意している。なお、吸収分割②の対価は別途住友化学とプライムポリマーが合意した分割対価とする予定。
 二段階の吸収分割については、第一段階として、本対象事業のうち製造機能を除いたものを承継させる吸収分割①を実施した上で、プライムポリマーで予定しているシステム統合準備が完了した後に、第二段階として、事業のうち製造機能に付随する資産および負債、同機能における契約上の地位および権利義務を承継させる吸収分割②を実施することで合意している。
 詳細は住友化学の適時開示情報を参照。

事業統合の概要

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