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2025/10/7

【高性能透明化剤】ADEKAの「トランスパレックス」、ギネス世界記録に認定

 ADEKAが手掛ける新規高性能透明化剤「トランスパレックス(TRANSPAREX)」が「最も透明度の高いポリプロピレン用透明化剤」として2025年ギネス世界記録に認定された。

 プラスチックは、日用品から食品包装、建材、モビリティに至るまで、私たちのくらしのあらゆるシーンで使用されている。なかでもポリプロピレン(PP)は、最も軽量で成形がしやすいことから環境負荷が低く、加えて耐熱性、耐久性をはじめとする機能性の高さから、食品包装やクルマのバンパーなど様々な用途で重用されている。しかしながら、PPは“透明性”が低いことが唯一の弱点であり、意匠性を重視される分野では他のプラスチックが用いられている現状である。

 TRANSPAREXは、これまで実現できなかったガラスのような“透明性”をPPに付与できる新規高性能透明化剤。この度、TRANSPAREXが市場で用いられる複数の透明化剤と比較して圧倒的な透明性を付与することが第三者試験機関により実証され、ギネス世界記録に認定された。

 さらにTRANSPAREXはPPに世界最高の透明性を付与するだけでなく、極めて少ない添加量での透明性付与や優れた耐抽出性など、様々な機能性との両立を可能にする。また、リサイクル樹脂に残存する添加剤に影響されずに透明性と機能性を付与できる効果も持ち、マテリアルリサイクル促進にも寄与する。これらにより、一般的に製造時の環境負荷が低いとされるPPの価値を最大化させ、他樹脂からの置き換えによるモノマテリアル化に貢献する。

 ADEKAグループでは、TRANSPAREXでPPに“世界最高の透明性+機能性”付与することで、他樹脂との置き換えや新しい用途へと可能性を拡げるべく、グローバルで販売を強化しており、2024年11月に販売開始して以降、あらゆる市場のお客様から前向きな反応を得ている。2030年度に透明化剤市場を500億円超(2024年度:300億円)へ拡大、同社シェア60%以上(2024年度:14%)獲得を目標に掲げ、TRANSPAREXを世界トップへ押し上げていく。

【ギネス世界記録に認定されたTRANSPAREXの特徴は特設映像を参照】

URL:https://youtu.be/mx4L7vLptX0

【TRANSPAREX製品サイト】

URL:https://www.adeka.co.jp/chemical/pickup/pickup18.html#tp


■ ギネス世界記録認定の概要

タイトル最も透明度の高いポリプロピレン用透明化剤 Most effective clarifier for polypropylene transparency
認定製品ADK TRANSPAREX(アデカトランスパレックス)
認定日2025年9月
検証方法第三者機関にて現在市場で使用されている透明化剤4種とともにPPの透明性を検証(2025年7月25日~8月1日)。ADK TRANSPAREXが最もHaze(ヘイズ)値(※)が低く、最も透明度が高いことが証明された。 ※透明性を図る指標。TRANSPAREXはHaze値:2.2、従来の透明化剤のHaze値:3.2
第三者検証機関による透明性比較試験結果(A,B,C,D:市場で使用されている透明化剤4種)
ギネス世界記録認定授与の様子((中)代表取締役社長兼社長執行役員 城詰秀尊氏、(右)常務執行役員 樹脂添加剤本部長 川本尚史氏)

■ 展示会情報:世界最大規模のプラスチック・ゴム産業展「K 2025」へ出展

 同社とフランスの現地法人ADEKA POLYMER ADDITIVES EUROPE SASが出展する「K 2025」でトランスパレックスを紹介予定。

開催日時2025年10月8日(水)~15日(水)
開催場所Messe Düsseldorf (ドイツ・デュッセルドルフ)
ブースNo.Hall 6 / A 11
出展内容新規高性能透明化剤「アデカトランスパレックス」

「K 2025」会場内でプレスカンファレンスを実施予定

開催日: 2025年10月9日(木)午前10:30~11:30 場所: 会場内Hall 1 Room 14

出席者: 城詰秀尊(株式会社ADEKA 代表取締役社長兼社長執行役員)ほか


補足1:プラスチックと添加剤について

 プラスチックは生産性が高く、軽く・錆びない素材として有用だが、熱や光により劣化しやすく燃えやすい弱点があり、耐久性や機能性を付与する役割を担うのが樹脂添加剤。塩ビやポリプロピレン、ポリエチレン、ABSなどの様々な種類のプラスチックに対して、核剤/透明化剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤…といった求められる効果に応じた添加剤が用いられている。

補足2:ADEKAの「樹脂添加剤事業」について

 同社は、1954年に塩ビ用可塑剤「アデカサイザー」を販売開始した。以降、人体に悪影響を及ぼさない可塑剤の提供や、クルマの軽量化に貢献する高性能核剤、燃え広がらず有害物質の発生も抑える難燃剤等、プラスチックの耐久性・機能性・環境性能をプラスする樹脂添加剤を提供してきた。長年培った技術力と幅広い製品ラインアップが同社の強みであり、顧客の求めるニーズに最適な処方の提案や細やかなテクニカルサポートにより、現在、世界の業界シェアは2位を誇る。

補足3:ADEKAグループについて

 ADEKAグループは化学品・食品・ライフサイエンスをコアビジネスに、幅広い市場で価値ある素財を提供するグローバル企業。『Add Goodness』(すべてのものは、今より良くできる)をコーポレートスローガンに、1917年の創立以来、人々のくらしを支える製品の提供を通じて、持続可能な社会の実現を目指している。例えば、高度ICT社会をリードする半導体材料、クルマの軽量化で環境負荷低減に資する樹脂添加剤、おいしさ持続で食品ロス削減に貢献する業務用マーガリンなど、見えないところで豊かなくらしに貢献している。トップシェア製品を数多く持ち、先端半導体メモリ向け高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズは、半導体の高機能化に欠かせない製品で、同社は世界トップシェア(※)を誇る。

※ 富士経済「2024年 半導体材料市場の現状と将来展望」High-k材料 キャパシタ用のメーカーシェア2023年度実績。

【地味だけど、すごい。素財のADEKA特設サイト】https://www.adeka.co.jp/jimisugo/

補足4:株式会社ADEKA概要

創立:1917年(大正6年)1月27日

資本金:230億4,814万円(2025年3月末現在)

本社所在地:東京都荒川区東尾久七丁目2番35号

代表者:代表取締役社長兼社長執行役員 城詰 秀尊

事業内容:化学品事業(樹脂添加剤、半導体材料、環境材料)、食品事業(業務用加工油脂加工食品等)、ライフサイエンス事業(農薬、医薬品等)、その他

連結売上高:4071億4534万円(2025年3月期)

連結従業員数:5453名(2025年3月末現在)

WebサイトURL:https://www.adeka.co.jp/

同社公式X URL:https://x.com/ADEKA_1917

同社YouTubeチャンネルURL:https://www.youtube.com/@ADEKAofficial

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