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2024/6/4

【Printing】イタリアの ACM Flexible Packaging、旭化成のCleanPrintカーボンニュートラル水現像版でプリプレスシステムを刷新

<2024年6月03日東京/ブリュッセル(ベルギー)発>フレキソ樹脂版開発のパイオニアである旭化成(アサヒフォトプロダクツ)は、本日、ミラノ近郊のクレモサーノに拠点を置くイタリアのコンバーターACM Flexible Packagingが、持続可能で溶剤を使用しない製版作業を実現するために、旭化成(アサヒフォトプロダクツ)とパートナーの提携を発表した。この製版作業は、競合他社よりも迅速な納期で高品質で費用対効果の高い短期間印刷を実現するフレキソ版を使用することにより可能となった。これは、カーボンニュートラル認証を取得したアサヒフォトプロダクツのAWP CleanPrint水現像フレキソ版を使用することで実現される。さらに、同社は現像に使用される水の80%を再利用可能にする旭化成のAWP™-LOOPリサイクルユニットを導入した。ACMはこの革新的なシステムをヨーロッパで最初に導入した企業となった。同社はまた、Esko Crystal CDIレーザー描画機とXPS露光システムを採用している。版は旭化成のAWP™-4260 PLFプレートプロセッサで処理される。この非常に持続可能なシステムはヨーロッパで独自のものであり、同社を競合他社と差別化する。

クレモサーノに拠点を置くACM Flexible Packaging

 2005年にマッシモ・ラファエレ氏とアントニオ・ラ・フランチェスキーナ氏によって設立された同社は、UV-LED硬化型インキの早期導入者であり、ブランドオーナーがインキの移行に関する懸念を抱いていた時期にこの技術の有効性を証明した。

共同所有者兼CEOのアントニオ・ラ・フランチェスキーナ氏

 食品および医薬品分野に特化したACMの印刷は現在、100%溶剤フリーであり、すべてUV-LED硬化を備えたOmet Varyflexフレキソ印刷機、およびUtecoの8色水性フレキソ印刷機が使用されている。
 ACMの製版作業は、ACM自信で使用する印刷版を製造するだけでなく、親会社であるSITグループが所有する他のワイドウェブ印刷サイトのためにも印刷版を製造している。

印刷機の隣にあるスリーブに装着されたAWPプレート

 「旭化成のようなサプライヤーが顧客と協力する際の我々の戦略は、単なるベンダー関係ではなくパートナーシップを築くことです」と、イタリアおよび中東の支社マネージャーであるアンドレア・ベロリ氏は述べている。「また、顧客のニーズや要件を聞き、それに応じて調整することで、そのような関係を築いています。例えば、今年後半には、ACMに世界初の50×80の大型製版機を設置する予定です。これにより、我々の会社が差別化され、また顧客に新しいサービスを提供できるようになります」。

旭化成のAWP-LOOP™膜分離技術が提供する最先端の⽔処理能⼒

 共同所有者兼CEOのアントニオ・ラ・フランチェスキーナ氏はさらに、「我々はおそらくヨーロッパでフレキソ印刷システムのすべての技術を持っている唯一のグループの一つです。デジタルから始まり、プルーフィングや非常に短いジョブオーダーを提供できるようにしています。そしてフレキソでは、旭化成のカーボンニュートラルなUV-LED硬化可能な水現像フレキソ版を使用しています。そしてAWP™-LOOPシステムを使用して水の80%をリサイクルしています。これにより、持続可能性、品質、効率性、そして特に短期間で迅速な仕事を必要とする顧客にとって、よりコスト効果の高いソリューションが実現します」と付け加える。
 完全なインタビューはこちらより、また旭化成のdrupaブース、ホール8b、スタンドA13のスクリーンでもご覧いただける。

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