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2025/3/6

【Printing】オカハシ、スピードマスターCX104-7+L、MKプロマトリックス106FC、MKダイアナアイ55導入。未来志向の経営が拓くパッケージプロダクションの次なるステージへ

岡橋美樹男社長

 1953年の創業以来、70年にわたり奈良県橿原市を拠点に歩み続けてきたオカハシは、歴史と進化が共存するパッケージ印刷会社として、さらなる飛躍を目指している。オカハシは、パッケージ市場の多様化と高級化が進む中、厚紙、PP・PETシートへの印刷を手掛け、化粧品、薬品、食品など幅広いカテゴリーの商品を最新設備で一貫生産している。奈良本社工場を中心に、東京、大阪の拠点さらに中国・無鍚にもネットワークを広げ、グローバルな成長を実現している。
 オカハシは2024年、ハイデルベルグの「スピードマスターCX104-7+L」、中国のMKマスターワーク社製箔押し機「MKプロマトリックス106FC」、同検査装置「MKダイアナアイ55」の先端設備を導入した。岡橋美樹男社長は、「単なる課題解決にとどまらず、設備を通じて会社全体にどのように成果を還元するかが重要です」と語り、長期的なビジョンを重視した経営姿勢を示している。オカハシの新たな挑戦は、70年の伝統を基盤に未来への可能性を切り開く第一歩となっている。

設備投資と多様な人材で成長を目指す
 オカハシは、人材不足や作業者負担軽減という課題解決と企業ビジョンの実現に向け、最新設備への積極的な投資を進めている。岡橋社長は「機械のパフォーマンスで補える部分は積極的に設備投資を行う」と語り、実績を積み重ねている。実際、機械の導入によって前準備時間の短縮や効率化の成果が数値として表れている。

スピードマスターCX104-7+L

 「スピードマスターCX104-7+L」は、トラブル発生率の低減と水の安定性が導入の決め手となった。同社の藤川正祐工場長によれば、「スピードマスターCX104-7+L」では月平均340台・生産枚数150万枚、準備時間30分、ロス率2%と、生産性が飛躍的に向上した。さらに、箔押し機 「MKプロマトリックス106FC」や検査装置「 MKダイアナアイ55」といった、ハイデルベルグのグローバルパートナーである中国のMKマスターワーク社製の設備も導入した。1995年設立のマスターワーク社は、打抜き機や箔押し機などの製品分野に注力しており、岡橋社長は「何度もテストを重ねた結果、高い品質とパフォーマンスを実現する設備の選択に至りました」と振り返る。

2024年に導入した検査装置 ダイアナアイ55の前で、岡橋美樹男社長と藤川正祐工場長

 製版から出荷まで一貫生産を行うオカハシは検査工程を重視し、検査装置を増設した。これにより、大ロット製品の品質管理を効率化し、今後は目視検査の割合を減らし、さらなる自動化を進める計画。成果が表れている一方で、岡橋社長は、「社員が仕事を楽しみ、幸せに働けているのか」を大切にしている。特に検査装置については、将来的に検査要員の人材不足が予想されるため、中長期的な解決策として作業の機械化は避けられない。従来「機械の操作=男性」というイメージが一般的であったが、オカハシは将来を見据え、機械オペレータや印刷オペレータとして、女性を積極的に採用したいと言う。実際に2024年8月には、女性が主体となって運営する、女性だけの工場を稼働させた。

クライアント対応力を強化するカラーマネジメント
 さらに、次の取り組みとして、カラーマネジメントに力を入れていきたいと、岡橋社長は語る。これまでは作業者のスキルや経験に頼って行われていた色合わせを数値管理によって効率化し、色の安定性を向上させることを目指している。
 昨年度からハイデルベルグの協力のもと、カラーマネジメントに取り組み、既存機のスピードマスターでは同社基準の濃度をほぼ確立している。現在は、スピードマスターCX104にも展開するために、基準値や濃度の確認、ドットゲインの調整を進めている。インプレスコントロールを活用したカラーマネジメントの導入により、従来苦労していたプロセス4色印刷の色の安定性が格段に向上し、ロス率の軽減や最終工程での検査負担軽減に大きく貢献している。
 岡橋社長は、今後パッケージ業界でも特色を4色に置き換える流れは加速すると予測する。「特色での色合わせはもちろん、4色で同じ色を再現する体制を構築することで、クライアントへの対応力を強化できます。これを実現するにはカラーマネジメントが不可欠です」と述べ、今後はパッケージ分野で難しいとされる特色の再現を、プリネクトマルチカラーを活用して実現する取り組みも視野に入れている。

業界を牽引するガリバー
 オカハシは現在、「Be United – 絆」というスローガンを掲げている。このスローガンには、人とのつながりを大切にするという思いが込められており、同時に、会社の成長の中で社員一人ひとりが自分たちに何が必要かを考えるきっかけにしたいという意図もある。岡橋社長は、「業界を牽引するガリバーのような存在を目指したいです。そのためには、社員とクライアントをしっかりとつなぐコミュニケーションを重ね、多くの優れた商品を世の中に送り出していきたいです」と、オカハシの未来を力強く語る。

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