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2025/8/28
【Printing】太美工芸、アジア最高峰のASGA印刷作品コンクールで金賞受賞
太美工芸は、ASGA(Asia Screen printing & Graphic Imaging Association)が主催する第12回ASGA印刷作品コンクールにおいて、応募作品「パンダの両面ステッカー」がラベル印刷(B1.スクリーン印刷)部門で金賞に輝いた。

ASGAは1995年に設立された非営利法人で、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、日本、韓国、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナムの11か国の団体で構成されており、アジア太平洋地域のスクリーン印刷およびグラフィックイメージング産業の発展に貢献している。
ASGA印刷作品コンクールは2年に1回開催され、アジア地域で最も権威あるスクリーン印刷技術コンクールの1つとされている。今年で12回目の開催となり、今回は合計195点もの応募作品が寄せられ、2025年8月7日~9日まで中国・上海新国際博覧センターで発表・展示された。審査はアジア太平洋地域の業界専門家で構成される審査員団によって行われ、画像の鮮明さ、色の見え方、仕事の複雑さ、印刷技術または素材の新しい組み合わせと仕上げの提示、創造性と美的外観といった基準で評価された。
全応募作品の中から金賞を受賞できたのはわずか2社のみという、極めて狭き門を太美工芸が突破したことは、まさに快挙と言える。
世界を魅了した受賞作品「パンダの両面ステッカー」

今回金賞を受賞した「パンダの両面ステッカー」は、グラフィック社から発売された「デザインのひきだし55」の付録サンプルとして太美工芸が製作したもの。
デザインのユニークさがこのステッカーの特長。ベースに透明な素材を使用することで、透ける部分と透けない部分を印刷技術で巧みに表現。まるでパンダが水瓶の奥からこちらを覗いているような、奥行きのある視覚効果を生み出している。このデザインの遠近感を表現するため、水瓶のイメージを透明インキを使用した。表裏どちらから見ても楽しめる絵柄は、見る人の視線を釘付けにする。


技術的な特長としては、太美工芸が得意とする屋外使用にも耐えうる長期耐候性と、絵柄が裏側に透けない高い隠蔽性を兼ね備えている点が挙げられる。加えて全11色を用いた両面印刷により、スクリーン印刷ならではの鮮やかな色彩と、繊細な色同士の重なりが実現され、見る者の目を引きつける豊かな表現力を示している。こうした点が製品としての実用性と品質の高さを物語っている。
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