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2024/2/6
【Printing】SCREENグラフィックソリューションズ、「Truepress JET 560HDX」開発。drupa 2024で披露
SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)はこのほど、商業印刷・DM印刷・出版印刷市場向けの新たなラインアップとして、高速連帳デジタルインクジェット印刷機「Truepress JET 560HDX」を発表した。
商業印刷市場では、デジタル情報と連動させて内容をカスタマイズする販促物の活用や、より短いサイクルで内容を切り替えていくマーケティング手法が、ブランドオーナーから求められている。そのため、多品種小ロット印刷やバリアブル印刷が可能なデジタル印刷機を活用する機会が増えている。また、出版印刷市場においても、デジタル印刷機の導入により、ロングテールの書籍生産体制を少部数生産に最適なラインへと切り替えるケースが増えている。SCREEN GAではこれらのニーズに応えるため、「Truepress JET 520HDシリーズ」と「Truepress ink SC/SC+」により、オフセットコート紙にインクジェットで直接印刷することをいち早く実用化。また、自動化・省人化を実現するために、外部システムと容易にインテグレーションが可能な「EQUIOS」のデジタルフロントエンドシステムを提供し、印刷業界の変革に貢献してきた。
そしてこのたびSCREEN GAは、さらなる印刷の革新を促す新製品「Truepress JET 560HDX」を開発。用紙幅560mmに対応し、最大印刷速度150m/分、最大印刷解像度1200×1200dpiの範囲において、複数モードでの印刷が可能な装置となっている。また、搭載する新開発のインク「Truepress ink SC2」は、オフセットコート紙に表面処理なしで直接印刷できる高濃度インクであり、色彩豊かな画像をより鮮やかに表現でき、細やかな文字も鮮明に印刷できる。さらに、新構造のドライヤーユニットにより、高いインク濃度の印刷物を効率的に乾燥させることができるため、さまざまな用紙において高品質な印刷を実現できる。その他にも、「Truepressシリーズ」で実績豊富なオペレーションシステムを継承し進化させた新システムを搭載し、ハードウエアとソフトウエアを高い次元で融合。前工程や後工程の装置とのインテグレーション機能も充実させるなど、次世代スマートファクトリーのキーデバイスとして、ユーザーの印刷を新たな次元にいざなう。
なお、「Truepress JET 560HDX」は、米国や欧州のInkjet Innovation Centerでの公開や、2024年5月28日~6月7日にドイツ・デュッセルドルフで開催される「drupa 2024」での展示を予定している。