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2024/5/22
【Protect the Climate】ダウ、気候保護目標を拡大し、水と自然の保護目標を発表
• 気候保護(Protect the Climate)目標を拡大し、水と自然に焦点を当てた気候変動適応の指標を追加
• 気候保護に対するダウの総合的なアプローチを反映し、気候変動に対する「緩和」と「適応」の両方を考慮
ダウ(DOW)は、水と自然の保護に焦点を当てた気候変動の緩和に向けた明確なマイルストーンを設定し、「気候変動(Protect the Climate)」目標を拡大することを発表した。
• 2030年までに、ダウは土地管理戦略を確立し、水依存度の高い上位20の事業所がウォーター・スチュワードシップ計画を策定する。そのうちの10事業所は水の課題に対しレジリエントな(回復力のある)状態を目指す。
• 2035年までに、ダウの全事業所でウォーター・スチュワードシップ計画を策定する。
• 2050年までに、ダウは50,000エーカーの生息地を保護するために協力し、水に依存する上位20の事業所が水の課題に対しレジリエントな状態を達成する。
ダウは科学企業として、急速に変化する気候や社会経済状況が水や自然に与える影響を理解している。ダウの事業所と周辺の自然生態系がレジリエントな状態になり、干ばつや洪水などの予測不可能な状況に耐えられるよう支援することを目的に、新しい「水と自然戦略」を設計した。
レジリエントな水環境と健全な生態系の利益のため、ダウは素材科学の専門知識と高度なエンジニアリング能力を活用できる独自の立場にある。ダウの新戦略は3つの主要分野に重点を置く。
(1)工場のフットプリントをサステナブルに管理
世界レベルのウォーター・スチュワードシップを通じて事業継続をサポートし、スマートな土地管理を通じて生息地にプラスの影響を与える。
(2)サプライチェーン全体を巻き込む
水と自然の生態系に対する需要と影響を軽減する。
(3)顧客やバリューチェーンパートナーとのイノベーション
水と自然により良い製品やソリューションのための研究開発を展開する。
ダウの会長兼CEOジム・フィッタリングは以下のように述べている。
「ダウのパーパス、つまりすべての人々にとって持続可能な未来を実現するために、水や自然とバランスの取れた関係を維持しなければなりません。ダウの総合的な次世代の水と自然戦略は、ダウの事業所とその周辺地域の水の回復力を支援し、主要な生態系の生息地を保全し、事業の成長を推進しながらサプライチェーン全体で自然にプラスの影響を与えるために設計されました」
ダウは主に冷却プロセスの管理に水を使用しており、取水した水の95%以上を環境に戻している。一部の脱炭素技術やバイオベース資源は自然の生態系に依存しており、水と自然はダウの脱炭素・成長戦略にも関連する。
ダウは流域の利害関係者や自然保護団体と協力し、一貫した品質とアクセス、適切な供給、変動する状況に備えたインフラを支援する。新戦略は、ダウの事業とサプライチェーン、流域と土地のダイナミクスを考慮し、水と自然のスチュワードシップの複雑さを反映している。
ダウのチーフ・サステナビリティ・オフィサー兼環境・健康・安全担当バイスプレジデントのアンドレ・アルジェントン(Andre Argenton)氏は次のように述べている。
「水と自然戦略は、健全な生態系を保全するためのダウの数十年にわたる取り組みを基盤としています。急速に変化する状況を考慮し、当社の戦略とコミットメントを詳細に評価して、次の段階に進むべきと判断しました。地球のために、私たちは脱炭素化、ウォーター・スチュワードシップ、健全な生態系について、業界のペースセッターになることを目指します」
ダウは、自然関連財務情報開示タスクフォース (TNFD)の下、2025年の報告年度から自主的な開示により目標の進捗状況を報告する。また、INtersections年次進捗報告書の一部として、排出量、消費量、原単位について引き続き報告する。
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