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2024/12/25

【PV】京セラ、多雪地域向けに新たに410Wモジュールを製品化。特許取得の固定方法により、垂直積雪量最大2.5mの積雪地域に設置可能

 京セラは、多雪地域対応の太陽光発電システムとして、新たに410Wの太陽電池モジュールを製品化し、2025年3月から販売を開始する。同製品の販売を通じて、多雪地域での太陽光発電システムの普及に貢献し、国内の再エネ導入促進を目指す。


縦葺板金屋根かつ掴み金具で設置する場合の図

 近年、多雪地域における太陽光発電設備の破損事故が増加している。これらの事故は、積もった雪の重みが架台や太陽電池モジュールに過度の負荷をかけることが主な原因。京セラでは、このような状況を受け、積雪による影響を最小限に抑え、多雪地域でも安心して太陽光発電システムを導入できるよう、安全性を強化した太陽光発電システムの開発に注力している。両面ガラス仕様で長寿命設計の京セラ製太陽電池モジュールに加え、多雪地域向けのシステムではさらに、太陽電池モジュール裏面に支持金具を設置する特許取得の固定方法により耐久性を向上させ、垂直積雪量最大 2.5m※の積雪地域にも設置可能とした。雪害による事故のリスクを低減し、より安心して運用できるシステムを提供していく。
※ 建築基準法施行令第86条で規定する垂直積雪量の高さ。屋根材や勾配、設置工法によって異なります
<京セラ製多雪地域向け太陽光発電システムの特長>
(1)特許取得の固定方法により、積雪による耐荷重性能を向上
 積雪による太陽電池モジュールの変形、あるいは架台の破損が多雪地域での設備破損の主な要因となる。京セラの多雪地域向け太陽光発電システムでは、太陽電池モジュール裏面に、荷重を支える特許取得の固定方法により、耐積雪荷重7500Pa、垂直積雪量2.5m相当の高い荷重性能を実現した。支持金具が、通常時は太陽電池モジュールの裏面と離れており、積雪の荷重で太陽電池モジュールがたわみ始めてから、その裏面と接触して支持する構造とすることで、耐荷重性能に加え、金具による太陽電池モジュールへの加圧の影響も最小限にとどめる設計にしている。

(2)取付架台も含めた実際の設置環境を考慮した荷重試験を実施し、安全性を向上
 京セラは、太陽電池モジュールだけでなく、取付架台を含め実際に設置する状態で荷重試験を実施した上で適切な荷重数値を設定しているため、安心して利用できる。
(3)長寿命かつ、汚れに強い京セラ製太陽電池モジュール
 京セラ製太陽電池モジュールは両面ガラス仕様に加え、独自の高耐久封止材を使用しているため、隙間からの水分の浸入をブロックし、水分による出力低下を抑制する。また、積雪や風によって太陽電池モジュールが曲がることで発生するセル割れの出力低下を抑制し、長期にわたり多くの発電量が得られる長寿命設計を実現している。
 さらに、太陽電池モジュールの周囲4辺を構成するアルミフレームの長辺側に京セラ独自の切り欠き構造を施し、表面ガラスに付着したホコリを雨水や雪解け水と共に排出する。高い防汚性能は発電量低下抑制、メンテナンスコスト低減、故障率低減につながる。

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