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2026/4/6
【Recycle】リファインバースグループ使用済み牛乳パック由来のポリエチレンフィルムを再生
リファインバースグループは、牛乳パック等の内外装に使用されているポリエチレンフィルムの精製/高純度化技術に成功した。同社は牛乳パックリサイクルの更なる資源循環を促進する。
■開発の背景
牛乳パックを含む紙パック製品の廃棄物は年間約8.8万トン※が回収され、再生紙原料としてパルプを回収し利用されてきたが、保水性と保形性、耐久性を維持するために内外装にラミネートされているポリエチレンフィルムは再生利用されず熱利用にとどまっていた。再生利用が困難な原因は、パルプを回収したのちに残渣として発生するポリエチレンフィルムには、技術的な制約によりパルプが残存しているため、品質的な問題から熱利用でしか活用できなかった。
この年間約8.8万※トン回収される紙パック製品のうち約1.7万トン※がポリエチレンフィルムで、技術的な課題を解決することで有用な価値のある資源になりうると考え、ポリエチレンフィルムからパルプ分のみを分離し、ポリエチレンを高純度化する精製技術の開発を行ってきた。
同社が保有する既存の分離精製技術をベースとして、パルプが残存するポリエチレンフィルムから、パルプ分の分離を行うための新たな技術開発に成功し、ポリエチレンフィルムの純度98%以上の高純度の再生素材にすることを実現した。今後も高純度化に向け、さら技術改良は継続し、将来的には純度99.9%を目指す。
この新たに開発された技術は本年6月に稼働予定の「リファインバース蒲郡工場」のリサイクルプロセスに導入され、量産体制を構築していく予定だ。
再生後のポリエチレンは、マテリアルリサイクル向け原料、ケミカルリサイクル向け油化/ナフサの粗原料の、どちらにも対応できる品質を有する汎用性の高い再生原材料となります。これにより、産業分野を横断した幅広い活用が見込まれ、廃プラスチックの循環をさらに加速します。
※出所:全国牛乳容器環境協議会2025紙パックリサイクル年次報告書より引用
■今後の展望
今後は本技術をベースに応用/改良することで牛乳パック以外の紙パック製品や、アルミラミネートフィルムの剥離精製、自動車バンパーの塗料の剥離など、これまで再生利用が進んでいない様々な廃棄物を精製することにより、新たな都市油田の採掘とサーキュラーサプライチェーンの強化を目指してまいります。
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