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2025/9/12

【Recycle】伊藤園とツムラ、生薬残渣を活用した「生薬リサイクル紙」の共同開発に成功

 伊藤園ツムラは、共同研究により漢方製剤の製造工程で発生する生薬残渣(※1)を活用した「生薬リサイクル紙」の開発に成功した。伊藤園の独自技術「茶殻リサイクルシステム」を生薬残渣に応用し、ツムラグループはサーキュラーエコノミーの構築に向けて一歩前進することができた。今後も社会課題をともに解決するべく、飲料メーカーと医薬品メーカーという異業種それぞれの強みを活かした取り組みを検討していく。

■生薬リサイクル紙について

 生薬リサイクル紙は、生薬残渣を紙原料に混ぜて製造した紙のことで、普段使用する紙と比べて質感や強度、色合い、香りが独特であり、和紙に近い風合いとなる。さまざまな生薬残渣を利用するため、製紙時期によって紙の風合いが変わることも特徴の1つ。また、紙原料に生薬残渣を混ぜることで、パルプ使用量や木材由来原料の削減にもつながる。今後は、生薬リサイクル紙の製品をはじめとするアップサイクル品(※2)にZanCycle(ザンサイクル)マークを使用し、さまざまな取り組みに活かしていく。

(※1)生薬残渣 : 漢方製剤の製造工程において、生薬を抽出した後に残る残渣のこと 抽出液は遠心分離機で濾過された後、濃縮工程へ送られ、最終的に製品になるが、この時に分離された部分が生薬残渣となる

(※2)アップサイクル : 廃棄予定だったものに手を加えて、新たな価値を生み出し別の製品として生まれ変わらせること

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