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2025/9/2
【リサイクル】兵庫県加西市・日本山村硝子・平田運輸・加西市社会福祉協議会、4者によるPETボトルキャップの水平リサイクル等に関する協定を締結
日本山村硝子は、兵庫県加西市・平田運輸・社会福祉法人加西市社会福祉協議会の3者と、加西市域において排出される使用済みのペットボトルキャップを、新しいペットボトルのキャップとして再生する「水平リサイクル(Cap to Cap)」の推進を目的とした協定を2025年8月25日(月)に締結した。


協定概要
PETボトルキャップはペットボトルと異なり、そのほとんどが使用後は焼却処理されており、リサイクル率は20%程度にとどまっていると言われている。
同協定により、4者が協力し、加西市域から排出される使用済みキャップを、新たなキャップへのリサイクル(以下「水平リサイクル」)に取り組むとともに、使用済みキャップをこれまで以上に付加価値のある製品(例:レジャーシートなど)に再生・創造する。これにより、プラスチック資源の国内循環を促進し、且つCO₂削減に貢献するだけでなく、子どもの環境に対する意識の向上も目指す。さらに、加西市は、キャップ回収の一部収益により福祉事業の充実に活用する。
協定締結の背景
同社は、2024年に「日本初 酒類飲料キャップにおける水平リサイクルの実証実験※1」を実施し、2025年4月には「日本初 清涼飲料PETボトルキャップにおける水平リサイクル製品を発売※2」するなど、ペットボトルキャップの水平リサイクルに取り組んできた。
さらに、2025年3月には「日本初 使用済みPETボトルキャップを原材料に使用し、製織した『ポリエチレンクロス』を開発※3」するなど、リサイクル活動の幅を広げ、より積極的な取り組みを展開している。
また、同社は加西市が取り組んでいる「加西市SDGsパートナー」に2025年3月14日付で登録している。
※1 :会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」の1L PETボトルのキャップに期間限定で導入
※2 :立命館大学学生団体をはじめとする4者での取り組み
※3 :TRIFEDESIGNをはじめとする3社での取り組み
加西市は、SDGsの推進を地球規模での貢献といった視点だけでなく、掲げられているすべての目標が市民の暮らしをよりよいものとし、加西市で暮らしたい、いつまでも暮らし続けたいと感じられる持続可能なまちの実現の手がかりとなる考え方としてとらえ、その実現に向けて、全市を挙げて積極的に取り組みを推進している。
今回、同社と加西市に加え、SDGsに積極的に取り組み加西市内で運送業を行っている平田運輸と、従前よりペットボトルキャップの回収活動を行っている加西市社会福祉協議会の想いが一致し、協定の締結に至った。
事業スキーム

加西市の市民が分別・排出されたPETボトルキャップを市内企業や小・中学校から加西市社会福祉協議会が回収する。回収されたPETボトルキャップは、リサイクルするために平田運輸によって同社が指定する場所に運ばれる。集められたPETボトルキャップを同社が再び原料として使用・再生することで、今後様々なプロダクトの開発・創造に取り組んでいく予定である。また、将来的には加西市内へのリサイクル製品の還元も目指していく。
同社は創業以来100年以上にわたり、世の中を豊かに、そして人々の生活を快適にするために事業を営んできた。次の100年も社会に必要とされる企業であることを目指している。
加えて同社プラスチックカンパニーは、地球環境への配慮や、社会への貢献を「アースケア」と位置づけ、環境貢献製品の開発や仕組みづくりに注力し、環境負荷の低減や社会課題の解決を推進する「アースケアカンパニー」を目指している。長きにわたる経験と豊富な実績をもとに、世界基準でプラスチックと共により豊かな未来づくりに今後も挑戦する。
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