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2025/1/7
【Recycle】TOMATEC × パナソニック エナジー、乾電池由来の微量要素肥料を共同開発、使用済み乾電池を肥料原料に
東洋製罐グループホールディングスの連結子会社であるTOMATECは、パナソニック エナジーと共同で、使用済みのパナソニック エナジー製乾電池を、TOMATECの微量要素肥料※1の原料として活用するリサイクルプロセスを確立した。そして、乾電池由来の肥料を2024年度中にTOMATECより販売開始することを決定した。
乾電池には、植物の必須栄養素であるマンガンや亜鉛が高純度で含まれており、再利用することで資源として有効活用できる。そこで、乾電池の新たな価値拡張を目指しているパナソニック エナジーと微量要素肥料の製造を行っているTOMATECが協働し、乾電池由来の肥料の開発に取り組んできた。そしてこのたび、パナソニック エナジーは、同社製の使用済み乾電池から亜鉛やマンガンなどの成分を含む混合粉末(ブラックマス)を分離し、TOMATECはその混合粉末を原料に熔成微量要素肥料化※2を行うという、共同でのリサイクルプロセスを確立した。
今後も東洋製罐グループは、資源の再利用などの取り組みを通じて、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現を推進していきます。
※1 植物の生育に必要な亜鉛、マンガン、鉄、ホウ素などの微量要素を含む肥料。作物や土壌に添加することで、農作物が健全に生育し、土壌に不足しているミネラルを補う役割を果たす。また、より効率的な作物栽培、食料の安定生産、土壌の健康維持など持続可能な農業に貢献する。
※2 使用済み乾電池に含まれる亜鉛・マンガンを溶融し、ガラス化することで還元され、作物が吸収しやすい形態のマンガンや亜鉛になる。
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