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2024/11/25

【SAF等】コスモ石油/日揮ホールディングス/レボインターナショナル、堺市と資源化促進に関する協定締結。大阪府内5施設のイオンモールに家庭系廃食用油の回収ボックス常設

 コスモ石油日揮ホールディングス(以下「日揮HD」)、レボインターナショナルは、堺市と持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel)およびバイオプラスチックなどの原料となる使用済み食用油(以下「廃食用油」)の資源化促進を図るため、「持続可能な社会の構築に向けた廃食用油の資源化促進に係る連携及び協力に関する協定書」を2024年11月22日に締結し、同日に堺市内のイオンモール堺鉄砲町で協定締結式を執り行った。

協定締結式の様子(左から)レボインターナショナルの越川哲也・代表取締役CEO、コスモ石油の春井啓克・取締役常務執行役員 堺製油所長、堺市の永藤英機市長、日揮HDの秋鹿正敬・専務執行役員

協定の主な内容
・持続可能な社会の構築に向けたSAF及びその他の原料となる廃食用油の資源化促進に関すること、およびその情報発信等に関すること
・その他本協定の目的に資する取り組みに関すること
協定に基づく具体的な取り組み
 コスモ石油、日揮HD、レボインターナショナルの3社が2022年11月に設立した国産SAFの製造事業会社であるSAFFAIRE SKY ENERGYは、本協定に基づく堺市の協力のもと、イオンモール、レボインターナショナルと共同で、大阪府内5施設のイオンモールに常設の家庭系廃食用油回収ボックスを順次設置する。
 各回収ボックスに集まった家庭系廃食用油はレボインターナショナルが収集し、国内初のSAF大規模生産を行うSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(コスモ石油堺製油所内、2025年度運転開始予定)へ運ばれ、国産SAFの原料として資源化される。
回収ボックス設置の概要
実施開始日:2025年1月中旬
      ※イオンモール堺鉄砲町は2024年11月22日より設置開始
実施場所 :大阪府内5施設のイオンモール
      イオンモール堺北花田(堺市北区)、イオンモール堺鉄砲町(堺市堺区)イオン藤井寺ショッピングセンター(藤井寺市)、イオンモールりんくう泉南(泉南市)、イオンモール日根野(泉佐野市)
回収品目 :家庭系廃食用油(家庭から出る食用油のみ回収可能)
      ※ラードや牛脂などの動物性油、マヨネーズ・ドレッシング類、鉱物油、家庭系以外の油については回収対象外
 2024年11月22日には本取り組みのキックオフを記念し、イオンモール堺鉄砲町にて家庭系廃食用油の回収開始イベントを実施した。家庭系廃食用油の回収に加え、廃食用油からSAFが製造・使用されるまでのVR体験コーナーなどを設け、廃食用油の資源化について広く理解いただく機会となった。
 本イベントには、廃食用油の回収および本取り組みを協働して進めるSAFFAIRE SKY ENERGY、イオンモール、関西エアポート、レボインターナショナルの4社の他、コスモ石油、日揮HD、堺市、2025年日本国際博覧会協会などが参加した。

廃食用油回収開始イベント集合写真

■SAF(Sustainable Aviation Fuel)について
 バイオジェット燃料を含む持続可能な航空燃料。原料として廃食用油、サトウキビなどのバイオマス燃料や都市ごみ等を用いて製造するもので、航空機や給油設備の変更をせずとも利用でき、製造から使用までのライフサイクル全体で約60~80%の削減効果が得られる。
参考:国土交通省「空のカーボンニュートラル SAFの導入促進 航空機運航分野の脱炭素化
■国内初のSAF大規模生産事業の概要
 コスモ石油は日揮HD、レボインターナショナルと共同で、国内における廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2022年に新会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立。国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万kLのSAFの供給を目指している。現在、コスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設を進めており、2024年内に完工、2025年初頭に供給開始を見込んでいる。なお、本事業はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)より採択※を受けた助成事業である。

建設中のSAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内)
SAFの原料となる廃食用油受け入れ施設(コスモ石油堺製油所構内)

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