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2024/9/16

【SAMPE Japan 先端材料技術展2024】クラレ、CFRPおよびFRPのオートクレーブ成形にPVOHフィルム提案

 クラレは、9月18日から東京ビッグサイトで開催される「SAMPE Japan 先端材料技術展2024」に出展する。同展示会では、クラレのPVOHフィルムを、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)およびFRP(繊維強化プラスチック)のオートクレーブ成形用の副資材フィルムとして提案する。
 クラレのPVOHフィルムは、エポキシ樹脂などの熱硬化樹脂に対して離型性が良く、かつガスバリア性を有するフィルム。加えて、適度な柔軟性を有するため、真空引きにした際に成形物の形状に良く追従する。これらの性能により、CFRPおよびFRPのオートクレーブ成形に使用するリリースフィルムやバギングフィルム、両方の代替材として適している。また、同製品を使ったバギングフィルム1枚で、リリースフィルムやブリーザーを使用せずに成形することも可能になり、作業工程の短縮や副資材の削減を実現できる。
■オートクレーブ成形とは

 プリプレグ(樹脂が予備含浸した繊維シート)を重ね合わせ、真空条件下で加圧しながら熱硬化させる成形方法。製品保護のため、離型性のあるリリースフィルム、空気の抜けを良くするブリーザーを重ねた後、空気を通さないバギングフィルムで覆い真空引きする。その後、オートクレーブ内で加圧、加熱する。

提案① 現行品の置き換え

 離型性とガスバリア性を有するため、リリースフィルムとバギングフィルムの両方に適用可能。

提案② PVOHフィルム1枚での成形

 上記特長により、クラレのPVOHフィルム1枚のみでも成形が可能であることを確認した。

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