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2025/10/27

【TPU】BASFとLEMON、アパレル用新材料ソリューションの共同開発に向けたMOUに調印

 BASFLEMON Co., Ltd.(本社:韓国 ソウル、以下LEMON)は、BASFの熱可塑性ポリウレタン(TPU)であるElastollan®を原料とする繊維Freeflex®を活用した、新たな材料ソリューションを共同開発するための覚書(MOU)に調印した。機能性ナノメンブレンの主要メーカーであるLEMONは、Freeflex®を防水・防風アパレルの製造に採用する予定。この覚書には、技術開発や事業拡大における今後の協業の可能性も盛り込まれている。

 LEMONの最高経営責任者であるリー・ジョンイル氏は次のように述べている。
 「今回のBASFとの提携により、当社のエレクトロスピニング技術の応用範囲を拡大し、高性能ナノファイバー素料をグローバルブランドに提供することが可能になります。私たちは、当社のナノメンブレン開発における専門知識と、BASFの材料イノベーションを組み合わせることで、機能性テキスタイル分野における新たな基準を確立することを目指しています」
 Freeflex®は、エレクトロスピニング技術によりメッシュ状の構造を持つナノメンブレンを製造するために設計された、BASFの高性能素材。この素材は、高い撥水性、優れた通気性、そして超軽量性を備えており、快適性と耐久性を維持しながら、過酷な環境条件下でも確実に機能するよう設計されている。
 BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域TPUビジネスマネジメント担当バイスプレジデントであるロヒット・ゴーシュ氏は次のように述べている。
 「Freeflex®は、材料科学が高性能かつより持続可能な衣料品の未来に貢献できることを示しています。LEMONとの提携を通じて、韓国のアパレル業界に先進的なTPU繊維技術を提供できることを大変うれしく思っています」
 Freeflex®は、機能的な特性に加えて、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)を意図的に使用せず製造されており、完全にリサイクル可能。これらの特性は、両社が掲げる持続可能なイノベーションへのコミットメントとも一致している。
■LEMONについて
 LEMON は、ナノマテリアル技術を基盤に、高性能繊維や膜材料の開発・製造を行うハイテク素材メーカー。独自のナノファイバースピニング技術と複合材料設計技術を活かし、「高い防水性」「高い透湿性」「環境配慮性」を兼ね備えた機能性膜を実用化している。近年では、耐熱性・断熱性・放熱性を備えた素材を開発し、モバイル機器、ウェアラブル製品、電子部品など、次世代産業素材の分野へ事業を拡大している。微細構造制御技術と環境にやさしい製造プロセスを強みに、LEMONは次世代のナノ機能性素材ソリューションプロバイダーとして成長を続けている。

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