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2025/8/1

【UV LED】エクセリタスノーブルライトジャパン、UV LED製品を拡充、多様化する紫外線硬化へのニーズに対応強化

 エクセリタスノーブルライトジャパンは、紫外線硬化用光源の1つであるUV LEDの製品ポートフォリオを拡充し、新たな成長分野へ紫外線硬化プロセスソリューションの提供を強化する。

 同社は、2024年1月に米国に本社を置くエクセリタステクノロジーズ社(以下、エクセリタス)に吸収合併されたことを受け、前身であるヘレウスノーブルライトジャパンおよびフォセオンテクノロジージャパン、そしてエクセリタスが取り扱ってきたUV LED製品を取り扱っている。これらの製品は、ラインおよびエリア照射用からスポット照射用まで、冷却方式を問わず幅広いUV LED光源ラインアップとなっている。市場からの要求はますます多様化しており、同社はこのような製品拡充によって、広範な業界に対して一層細やかな提案ができる体制を確立した。

 昨今、工業界では、紫外線硬化用ランプの1つである高圧水銀ランプからUV LEDへの置き換えが進んでいる。UV LEDは、長寿命、低消費電力、瞬時点灯、調光可能、運用コストやダウンタイムの削減、水銀不使用、軽量、コンパクトなど、高いサステナビリティを実現する多くの利点がある。しかし、研究開発や生産現場に導入されているUV LED製品の中には、導入したものの硬化不良の問題が生じて結果的に使わなくなった、あるいは想定していた性能が発現せずに使用を断念した、など導入後に問題が生じている。これでは利点があっても、紫外線硬化プロセスへの信頼性が高まらない。

 同社は、UV LEDによる紫外線硬化プロセスの諸問題を解決すべく、拡充したUV LED製品ラインアップをもとに、高い信頼性をもたらす以下のようなエンジニアリングソリューションを提供している。

1. 経験豊かなプロセスエンジニアとの照射実験の実施
 同社は、新規案件や既存プロセスの問題を解決するために、顧客とプロセス開発を進め、次のような検証や提案を通じて、確固たるプロセスエンジニアリングを提供している。
・実ラインを想定した実験でのプロセスパラメータの確立
・分析装置を利用したデータに基づく好適なプロセスの提案

 高圧水銀ランプからの置き換えや初めてUV LEDの採用を検討する顧客に対し、好適なLED光源の選定方法や、導入後 UV LED光源を有効に使用するためのノウハウ、生産現場での使用環境に関する相談にも応じている。実験や相談を通じて、顧客の研究開発または生産ラインに好適な、信頼と安心をもたらす紫外線硬化プロセスを提案している。

2. 照射実験の結果を具現化する装置および周辺カスタム機器の設計と設置、試運転の実施
 同社は、照射実験で得た結果が顧客の開発や量産におけるプロセス条件となる場合、それを具現化する装置を設計している。顧客との綿密な打ち合わせを基に、生産性、使いやすさ、オペレーターの安全性などを考慮し、様々な要求を満たす装置を製作し納入している。これにはライトシールド、コンベアシステム、電源部収納ボックス、制御盤など、装置の付帯設備や周辺機器も含まれ、これらを顧客固有のデザインとして製作し、カスタムエンジニアリングを提供している。

3. 導入後の国内でのテクニカルサポート
 UV LED装置の納入後は、日本国内にて装置の修理、メンテナンス、現地調査など、紫外線ランプ製品のあらゆる技術に対応したテクニカルサポートエンジニアリングを提供している。より安全かつ安定した状態で使用してもらうために、定期メンテナンスの提案や、実際に使用する管理者や装置オペレーター向けのメンテナンストレーニングも実施している。人間の身体と同様に、装置の症状を早期に発見し起こり得る故障を未然に防止することで、設備の長期的な安定稼働をサポートしている。

Phoseon UV LED
(ライン照射、エリア照射用)
OmniCure UV LED
(スポット照射用、UVランプタイプ、UVLEDタイプ)
OmniCure UV LED
(ライン照射用)

Excelitas Technologies Corp.(エクセリタステクノロジーズ社)について
 エクセリタスは、グローバルマーケットリーダー向けに、生活の質の向上に貢献する先進技術を提供する、ライフサイエンス、先進産業、次世代半導体、航空電子機器のエンドマーケットにおけるリーティングプロバイダー。米国ペンシルベニア州ピッツバーグに本社を置くエクセリタステクノロジーズは、センシング、検出、画像処理、光学、特殊照明分野で、設計、開発、製造における先進技術における不可欠なパートナーとして、世界中の顧客に最先端のイノベーションを提供している。
 また、エクセリタステクノロジーズは、精密医療、産業自動化、人工知能、接続デバイス(IoT)など、現在世界に影響を与える多くの重要なメガトレンドに対応している。

エクセリタスノーブルライトジャパンについて
 エクセリタスノーブルライトジャパンは、2024年1月1日よりエクセリタステクノロジーズ社の子会社として活動している。それ以前は、ヘレウスノーブルライト事業部、ヘレウスノーブルライトジャパンとして、1990年初頭より日本国内の顧客にエクセリタスノーブルライト(旧ヘレウスノーブルライト)社が製造するランプを、また2013年以降、旧フュージョンUVシステムズジャパンの取り扱い製品であった無電極UVランプおよび無電極UVランプシステムも製品群に加え、光プロセスソリューションを提供してきた。

 東京都文京区に構える同社のアプリケーションセンターでは、紫外線硬化装置、赤外線ヒーターユニットを用いた照射試験を行っており、ユーザーとともにR&Dまたは生産プロセスを確立し、それを実現する装置を設計・製作、メンテナンスや修理など、顧客の製造現場にきめ細かな一貫したサービスを提供している。

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