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2024/9/18

【UV-LED IJプリンタ】武藤工業、1625mm幅R2R「XpertJet 1682UR」発売

 MUTOH ホールディングス傘下で、大判インクジェットプリンタならびに3Dプリンタの開発・製造・販売を展開している武藤工業は、従来機「ValueJet 1638UR MarkⅡ」の後継機種となる1625mm 幅 Roll to Roll UV-LED プリンタ「XpertJet 1682UR」の販売を開始した。
 「XpertJet 1682UR」は、MUTOHの従来機のスペックを徹底的に見直し、新たに生まれ変わった高速、且つ、多用途に対応したRoll to Roll UV-LEDプリンタ。従来機比で最大63%の生産性向上を実現し、引戻すことなく一度のメディア搬送で最大5層までの印刷機能を標準搭載。また、健康リスクに配慮した安全性の高いインク「US61」を採用しており、様々な用途に安心して使用できるプリンタとなっている。MUTOH独自技術を継承しつつ、更に進化したオールラウンドUVプリンタ。
 「XpertJet 1682UR」は、屋内サイン・加飾グラフィックスを中心とした、ソフトサイン、ウィンドウグラフィック、両面ステッカー、シールラベルなどの用途に使用可能。

<XpertJet 1682URの特長>
1.同社従来機比63%生産性 UP
 「XpertJet 1682UR」は、新たにドラフトモードを追加。同社従来機の最速16.7m2/hをはるかに上回る、出力速度27.3m2/hを実現。また標準で使用される Production モードなど各印刷モードも、より速くなり生産性が向上。より短納期のニーズに対応できるようになった。
◆27.3m2/のドラフトモード追加で最大生産性向上

◆印刷速度(m2/h)

2.最大5層までの印刷
 標準機能で、一度のメディア搬送で最大5層までの印刷が可能。メディアの引戻し動作がないため、重ねた印刷層の印刷ズレ発生リスクが減り、ゴミや埃の付着も軽減されるため、印刷作業のやり直しがなく、また長尺印刷も可能。
◆インクの色数と多層印刷
 インクは、4色(CMYK x 2)と6色(CMYK、ホワイト、バーニッシュ)の設定を用意。
 6色設定のときには、インクの組み合わせによって1層から5層までの印刷を実現できる。組み合わせは自由。1層印刷は、カラー、ホワイト、バーニッシュのいずれかで印刷、2層印刷はホワイト+カラー、カラー+バーニッシュ、またその逆の組合せも自由に設定できる。3層印刷は、透明メディアにカラー+ホワイト+カラー、メタリック用紙にホワイト+カラー+バーニッシュなど用途に応じた設定ができる。4層印刷は、カラー+ホワイト+カラー+カラーでバックライトサイン用途に、5層印刷は、透明メディアにカラー+ホワイト+ブラック+ホワイト+カラーで、表と裏が異なるデザインを印刷することが可能。

3.健康リスクに配慮した「US61」インク
 「US61」は、作業者の健康リスクに配慮したUV-LEDインク。また、作業性を考慮した延伸性と耐擦過性を両立した優れたインク。
◆健康リスクに配慮したインク特性
 「US61」インクは環境規制の厳しいEU圏における最新の化学物質規制を遵守し、また、将来的な規制への対応を見越してCMR カテゴリー1(1A、1B)※1 、および SVHC(高懸念物質)に分類される物質を不使用にした、作業者への健康、環境に配慮したUVインク。
※1 CMR とは発がん性、変異原性、または生殖毒性のある物質のことを指す。カテゴリー 1は、人間に対して発がん性、変異原性または生殖毒性のある物質として分類される。
 上記は、2024年9月現在の情報である。
◆機能・作業特性
 延伸性と耐擦過性の両立
 柔らかい素材の使用、印刷物を窓に貼る用途の施工が可能。
 幅広いメディア適応力
 サイン用途などで主に使用されているポリ塩化ビニルはもちろん、PET、PU(ポリウレタン)などの樹脂フィルムや、布、紙など、幅広いメディアにプリント可能。
 インク交換の手間が少ない
 インクパック、またはカートリッジを差替えるだけの交換作業。
 長時間使用可能で廃棄ロスを低減
 製造後12カ月の使用期限。
4.オペレータアシスト機能
 「XpertJet 1682UR」は、プリンタを使用するオペレータをアシストする各種機能が搭載されている。多くのユーザーが求める機能とユーザビリティを備え、日々のワークフローを効率化する。
◆自動化・効率化を実現するMUTOH独自の技術
 自動Bi-D調整機能 「DropMaster 2」
 メディアに吐出したインクを検出するセンサーをキャリッジに搭載。双方向印刷時のインク着弾位置を自動調整。キャリブレーションにかかる手間と、オペレータによる調整のバラツキを抑制
 自動送り補正機能「FEED MASTER」
 印刷パターンを印字し、センサーで読み取ることで用紙送り補正の自動化を実現
 ロールメディアの残量を管理する「Media Tracker」
 メディアを交換する前に用紙先端に残量情報となるバーコードを印刷。用紙装着時にバーコードを読み取ることで用紙残量を認識。複数メディアの管理を効率化
 3段階ヘッド高さ調整機能

 ワンタッチの操作で、プリントヘッドの最適な高さを選択してメディアへの対応性を高めることで、接触リスクを低減し、安定したプリント品質が可能(Low1.5mm, Middle2.0mm, High2.5mm)
 巻取装置
 上限30kgタイプの巻取装置は、印刷に連動する動作になっており、空回りを防止。夜間運用でも安心して使用可能
 MUTOH Status Monitor
 PCでプリンタの状況をリアルタイムに把握することができるソフトウェア
 MUTOH Club
 ユーザーがMUTOHプリンタを快適にお使いいただくための無償クラウドサービス
 稼働状況、インク消費量、プリンターステータス情報、エラー情報のほか、各種お客様をサポートするためのツールや情報を提供。
 標準価格は228万円(税抜)、税込価格:250万8千円。
 日本、欧州、アジアから順次販売を予定している。

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