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2025/1/15

【VAM】クラサスケミカル、榆林化学(中国)への酢酸ビニルモノマーの製造に関するライセンス供与決定

 レゾナック・ホールディングスの100%子会社のクラサスケミカルは、中国の陕煤集团榆林化学有限责任公司(以下、榆林化学)に対し、酢酸ビニルモノマー(VAM)の製造に関するライセンス供与を決定した。あわせて榆林化学がVAM生産時に使用する触媒についても供給する。
 クラサスケミカルは前身のレゾナック石油化学事業部時代より事業の強化のため、高付加価値製品の拡充、同社が有する有機化学品製造技術についてのライセンスビジネスの拡大に取り組み、安定して高い収益を生み出すための事業体質づくりを進めてきた。VAM製造に関するライセンス供与は本件により計3件と、着実に実績を積み重ねている。榆林化学は今回のライセンス供与に合わせ、中国・陝西省に年間20万トンのVAM製造プラントを建設予定。
 VAMは、無色透明の液体で接着剤や合成樹脂などの原料として幅広く利用される製品。クラサスケミカルでは40年以上にわたり大分コンビナートにてVAMを製造してきた。今回のライセンス供与では、これまで同社が蓄積してきた安定・安全操業のための運転技術やノウハウもパッケージとして提供する。
 またクラサスケミカルは、今回のVAM生産設備に使用する触媒も供給する。同社は、触媒に関する設計や解析、性能評価において高い技術力を有している。このたびの新規プラントにおいても、同社の触媒を使用することでプラントのパフォーマンス向上に貢献する。

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