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2024/4/11

【半導体】2023年世界半導体製造装置販売額、1063億ドルに減少

 SEMI(本部:米国カリフォルニア州ミルピタス)は、4月10日(米国時間)、半導体製造装置(新品)の2023年世界総販売額が、過去最高額を記録した2022年の1,076億ドルから1.3%減少となる1,063億ドルであったことを発表した。このデータの詳細は、SEMIが発行する世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)レポートで提供される。
 地域別では、中国、韓国、台湾のトップ3地域が世界の半導体製造装置市場の72%を占めており、そのうち中国が引き続き世界最大市場となった。中国の投資ペースは前年比29%増と加速し、2023年は366億ドルに到達した。世界第2位の市場である韓国は、需要の軟化とメモリ市場の投資調整を受けて前年比7%減の199億ドルとなった。これまで4年連続成長を続けていた台湾市場も2023年は27%減の196億ドルとなった。
 北米の半導体製造装置市場はCHIPS法による投資が大きく、15%の増加となった。欧州も3%の増加を記録している。日本およびその他地域への装置販売額は、それぞれ前年比5%と39%の減少となった。
 SEMIのプレジデント兼CEOのAjit Manocha(アジット・マノチャ)氏は次のように述べている。
 「世界の装置販売額は若干の落ち込みを示しましたが、主要地域における戦略的投資に後押しされて半導体産業は依然として力強さを示しています。2023年は総合的に半導体業界の観測者の多くの予測を上回る結果となりました」
 装置分類別では、ウェーハプロセス用処理装置の販売額が1%上昇し、その他前工程装置は10%増した。組み立ておよびパッケージング装置は、2022年の減少に引き続き2023年も30%減となり、テスト装置の販売額もトータルで17%減となった。

<2022~2023年半導体製造装置市場(地域別、単位10億米ドル)>
地域    2023年  2022年  前年比成長率(%)
中国    36.60   28.27   29%
韓国    19.94   21.51   -7%
台湾    19.62   26.82   -27%
北米    12.05   10.48   15%
日本    7.93    8.35   -5%
欧州    6.46    6.28    3%
その他地域 3.65    5.95   -39%
合計*   106.25   107.64   -1%
(出所:SEMI/SEAJ 2024年4月)
*各地域の金額の合計は数字を丸めているため合計値と一致しない場合がある。

 WWSEMSは、SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で、それぞれの会員企業から提出されたデータを集計した世界半導体製造装置産業の販売月額の統計レポート。
 SEMIの半導体製造装置市場統計レポート年間購読(EMDS)は、世界半導体製造装置市場に対する包括的な市場データを提供する。EMDSには、次の3レポートが含まれている。
・製造装置市場動向の早期見通しを月毎に提供するSEMI Billingレポート
・半導体製造装置の出荷額を世界7地域と24の装置カテゴリーに分類した詳細な月次レポートの世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)
・半導体製造装置市場の予測を提供するSEMI半導体製造装置フォーキャスト

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