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2025/4/15

【アルミニウム】アルテミラグループ、CO2削減に貢献する「LoopAL(ルーパル)」の販売を開始

 アルテミラはグループ会社の堺アルミがCO2削減に貢献するアルミニウム製品「LoopAL(ルーパル)」の販売を開始したことを発表した。

 堺アルミは、アルミニウム電解コンデンサ用高純度アルミニウム箔製品において、独自の高純度精製技術を活かした国内唯一の一貫生産体制を構築、高い製品性能と品質を実現し、この分野における世界トップクラスの市場シェアを有している。電解コンデンサ用アルミニウム箔の製造では高純度アルミニウムの新塊を高純度精製工程で更に高純度化しますが、その精製工程において一定比率の精製残渣が発生します。この精製残渣の主成分は99%アルミニウムであり、残渣であるためそのCO2排出量はゼロとなる。

 堺アルミはこの精製残渣を原料として活用したアルミニウム製品をLoopAL と名づけ、まずは半導体製造装置や建材向けなどに多く用いられる純アルミ系(A1100P)板製品として販売を開始する。さらに純アルミ系以外の板製品のラインナップにもLoopALシリーズとして順次展開する予定。精製残渣と同じくCO2排出量ゼロの社内循環材と合わせると最大75%の配合ができ、さらに購入スクラップなどを加えると純アルミでありながらリサイクル材の配合は最大9割まで可能となり、アルミニウム新塊からアルミニウム板製品を製造した場合のCFP(カーボンフットプリント)と比較した場合、LoopALのCO2排出量は約6割減となる。また、純アルミ系でありながら再生可能エネルギーを用いて製錬したグリーンアルミ新塊を使用することなく、LoopALを使用した装置や建物のCO2排出量低減を実現する。

新塊を使用した純アルミ系(A1100P)板製品とLoopALのCFPの比較
CFP算定についてはアスエネ(*)監修のもと実施しており、計算結果についての客観性を確保している

 アルテミラは「アルミの技術で夢のアルミライを」をパーパスに掲げ、アルミニウムを専業として素材に真摯に向き合い、グループ各社の技術力を総動員して循環型社会をリードする。また堺アルミはミッションとして 「わたしたちは多様性を尊重し 自らが創り出す技術・製品・サービスにより 持続可能で夢のある社会の発展に貢献します」を掲げている。品質と環境への配慮を兼ね備えた製品LoopALを提案することでよりよい社会の発展に貢献するとともに、Scope1, 2の削減にも継続的に取り組んでいく。

LoopALは商標登録申請中。

*アスエネ  CO2排出量の見える化、削減のコンサルティング、カーボンオフセット支援を行うクライメートテック企業。 https://asuene.com/

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