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2025/4/22

【高耐久性ポリオレフィンヤーン】BASFと萩原工業、競技場用高耐久性人工芝用ヤーンの開発で協力

・萩原工業、革新的なTinuvin® フォーミュレーションの使用により、人工芝の耐候性と耐久性を向上
・抜群の耐久性を備えた人工芝が岡山県にあるJリーグサッカー練習場に設置
・Tinuvin®は耐候性に優れた屋外用途のための最適な選択肢

 化学イノベーションの世界的リーダーであるBASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)と日本の大手合成繊維メーカーである萩原工業(本社:岡山県倉敷市)は、サッカースタジアム、野球場、テニスコートなどのスポーツアリーナで使用される、人工芝用の高耐久性ポリオレフィンヤーンの開発に取り組んできた。両社は3年以上にわたる共同研究開発の結果、人工芝の耐久性を大幅に向上させ、太陽光によるダメージを受けにくくし、鮮やかな色合いを維持する、Tinuvin®グレードを用いた先進的なフォーミュレーションを開発した。


BASFと萩原工業、競技場用高耐久性人工芝用ヤーンの開発で協力

 萩原工業 基礎開発課課長の舩越規夫氏は、次のように述べている。
「人工芝用ヤーンを製造する上で私たちが直面した課題のひとつは、太陽光や過酷な気象条件に耐え得る能力を向上させることでした。当社のお客様が耐久性の向上を求めていたことから、BASF社とともにこのような課題に取り組み、理想的な添加剤の配合を見いだしました」

 BASFの耐候安定剤製品群は、紫外線を無害な熱エネルギーに変換し、太陽の有害な影響から保護する傘のような役割を果たすように設計されている。紫外線の中にはポリマーを攻撃し、強度や伸び特性を損なうものも含まれるが、適切なTinuvin®グレードを使用することで、このようなラジカル反応を効果的に防ぐことができる。

 萩原工業は、この先進的なフォーミュレーションの添加剤をヤーンの製造工程に組み入れることに成功し、10年相当の耐久性を備えた人工芝の製造に成功した。萩原工業の本社がある岡山県のJリーグに所属する「ファジアーノ岡山」が管理するグラウンドには、同社のフラットヤーンが採用されており、高い評価を得ている。

 BASFの​​アジア太平洋地域のグローバルビジネスマネジメント・プラスチック添加剤担当バイスプレジデントである、ヘゼル・スプラフケは次のように述べている。
「BASFと萩原工業の実りあるパートナーシップを紹介できることを、大変うれしく思います。今回の提携は、絶え間ないイノベーションと効果的なソリューションを通じてお客様のニーズに応えるという当社のコミットメントを実証するものです」

写真左から:萩原工業(株)合成樹脂事業部門 購買統括部 購買統括課の宇高悠祐氏、 BASFジャパン(株)パフォーマンス・ケミカルズ事業部の渡辺大氏

 イノベーションの信頼できるパートナーとして、BASFは常に可能性の限界に挑戦しています。BASFの包括的な耐候安定剤製品群は、人工芝以外にも、建設用防水ターポリン、高荷重に耐え得る防水シート、スイミングプールのカバーなど、条件の厳しい屋外用途に対し多彩なソリューションを提供。BASFの革新的なソリューションにより、プラスチック業界のパートナーは高性能かつ耐久性に優れ、コスト効率の高い製品を提供することができる。

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