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2026/5/1
【再生材の規制化学物質管理および品質保証】TBMとクリアライズ、PCR再生材における化学物質管理および品質保証スキームの共同開発に関する基本合意を締結
TBMとクリアライズは、PCR再生材*における規制化学物質の管理および品質保証スキームの共同開発を目的とした基本合意(Memorandum of Understanding、以下MOU)を締結した。
この協業により、再生材の流通において最大の障壁の1つとなっていた、化学物質管理の不透明性を解消し、自動車業界をはじめとする高い品質・安全基準が求められる市場において、企業が安心して再生材を採用できる環境の構築を推進すると同時に、TBM独自の技術により、バージンプラスチックを上回る強度を兼ね備えた高機能再生材「CirculeX」の普及を推進していく。

■ 背景
現在、各国でプラスチックの資源循環に関する法規制が強化されている。欧州では、新型車への再生プラスチック使用を義務付ける新たなELV(End-of-Life Vehicles)規則案の公表や*1、梱包材の再生材含有率を義務付けるPPWR(包装・包装廃棄物規則)の発効など*2、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みが加速しており、再生材の活用が強く求められている。国内においても、「プラスチック資源循環戦略」に基づき、2030年までにプラスチックの再生利用を倍増させる目標が掲げられるなど、官民を挙げた資源循環の動きが活発化している。
こうした潮流を受け、再生プラスチック市場は国内外で強い成長トレンドにある。国内市場は2024年に約1,719億円、2040年には約3,259億円規模*3に、また世界市場は2025年に約13.7兆円、2032年には約23.7兆円規模に達する*4と予測されている。
一方で、再生材のさらなる普及には、石油由来のバージンプラスチック(新品のプラスチック材料)と同様の厳格な化学物質管理が不可欠である。国内の「化審法・安衛法」や海外の「REACH/RoHS」、自動車業界独自の「GADSL」などの厳しい化学物質規制への適合証明が求められる中、多様なルートから回収される再生材においては、これらの管理ルールが未だ確立されていないのが現状である。特に、安全性と品質を最重要事項とする自動車メーカー等のエンドユーザーにとって、化学物質のリスク管理基準が不明確であるという見えないリスクが、再生材採用を阻む大きなジレンマとなっていた。
*1 JETRO(日本貿易振興機構): EU、自動車設計・廃車(ELV)規則で政治合意、設計段階から循環性を促進(EU)
*2 欧州連合日本政府代表部:EUのPPWR(包装・包装廃棄物規則)の概要
*3 株式会社富士経済:再生プラスチックやバイオマスプラスチックの市場を調査
*4 MarketsandMarkets:Recycled Plastics Market
■ 協力内容
同MOUに基づき、TBMが素材開発で培った再生材の製造ノウハウおよび市場ニーズ・法規制に関する知見と、クリアライズが保有する質量分析等の高度な分析技術を活用し、再生材特有のリスクを可視化する新しい品質保証スキームの開発を推進する。単なる業務提携に留まらず、業界全体の課題である「再生材の化学物質管理ルール(評価規格)」そのものを共同開発することで、企業が安心して再生材を採用できる環境を構築すると同時に、使用済みのプラスチック由来のPCR材でありながら、バージンプラスチックを上回る強度*を兼ね備えた高機能再生材「CirculeX」の普及を推進していく。
*算出方法:JIS K 7171(曲げ強度)およびJIS K 7111(シャルピー衝撃強度)に準拠した試験でのPP(ポリプロピレン)との比較評価結果(同社調べ)。物性値は代表値であり、保証値ではない。対象グレード:「高強度+低臭気グレード」、「高強度グレード」
・PCR再生材向けの新しい評価規格と品質保証スキームの共同開発
再生材に含まれる可能性のある規制化学物質の非含有を客観的に証明するための、新しい評価規格を共同開発する。TBMが持つ自動車業界等の市場ニーズや法規制情報と、クリアライズの知見を掛け合わせ、分析項目や合格基準を明確化した品質保証の仕組みを構築することで、業界標準の創出を目指す。
・高度な分析技術を用いた再生材向け分析手法の確立とリスク評価
クリアライズの質量分析等の高度な分析技術を活用し、再生材に特化した精密な分析手法の開発およびリスク評価を実施する。TBMは自社の再生材製造プロセスにおけるノウハウを提供し、実用性の高い評価体制を確立することで、これまで再生材採用の障壁となっていた不透明な化学物質リスクを解消する。
・自動車業界等のハイエンド市場への導入支援およびソリューション開発
基準が厳しく、これまで再生材の導入が難しかった自動車メーカー等のエンドユーザーに対し、信頼性の高いエビデンスに基づいた導入支援を行う。安全性が担保された高機能な再生材ソリューションを提案することで、ハイエンド市場における資源循環を加速させる。
■ 高機能再生材「CirculeX(サーキュレックス)」について
「CirculeX」は、家庭から排出される容器包装プラスチックなどを原料に、TBMが素材開発で培った独自の配合・混練技術を活用して開発された高機能な再生材。従来のPCR再生材において大きな障壁となっていた物性低下や臭気の課題を解決し、曲げ強度や耐衝撃度において従来のPCR再生材はもとより、バージンプラスチックを上回る強度を実現している。顧客のニーズに合わせて「高強度+低臭気」など柔軟なグレード提案が可能であり、これまで臭気や強度不足が理由で再生材の採用が見送られてきた家具や家電部品、自動車の内装材など、屋内外問わず多様な製品用途での利用が可能。
(関連サイト)「CirculeX」について:https://tb-m.com/business/circulex/
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